山陽電気鉄道は19日、新型車両6000系を導入すると発表した。
6000系は、2015年度に3両編成2本を製造。普通車運用をはじめ、2編成を連結した直通特急としても運用する。車体はアルミ合金製で、外観の塗色には同社コーポレートカラーの赤を基調とした「イノセントレッド」を採用。車体側面には、朝日をイメージしたオレンジのグラデーションをデザインする。車内は、ガラス仕切板などを採用し、開放感を持たせるとともに、座席シートはピッチを広めに設定。シートは赤色をベースに、兵庫県花の「のじぎく」の柄模様を入れる。バリアフリー対応としては、車いすとベビーカーのスペースを全車両に設けるほか、出入口には、誘導鈴とドア開閉予告灯をすべての箇所に設置。また、LCD式の車内案内表示器を1両につき3か所設ける。省エネルギー対策としては、回生ブレーキの使用範囲を広げたVVVFインバーター制御装置の採用や、すべての照明装置のLED化などを実施。既存の3000系車両と比べ、電力量を40パーセント削減する。座席と立席を合わせた定員は、先頭車122人、中間車135人。
6000系は、現行の3000系車両を置き換えるために導入。同社の新型車両は、5030系以来、19年ぶりの導入となる。