東京メトロと東武鉄道は17日、日比谷線の相互直通列車に、主な仕様を共通化した新型車両を導入すると発表した。
両社が導入する新型車両の形式名は、東京メトロが13000系、東武が70000系。いずれも長さ20メートルの4ドア車とし、7両編成で統一する。車両機器や車内の主な設備についても仕様を共通化する。車内設備では両車両とも、冷房能力の高い冷房装置、強化ガラス製の荷棚や大型の仕切りを導入するほか、各ドア上部に17インチの車内案内用液晶ディスプレイを3画面設置。座席は幅を広げ、クッション性を高める。フリースペースも全車両に設ける。また、操舵台車の採用により、カーブ走行中にレールと車輪から出る騒音を減らすほか、永久磁石同期モーター(PMSM)の導入により、駆動時の消費電力量を削減。現行のVVVFインバータ制御車両(東京メトロ03系、東武20050型)と比較して、それぞれ約25パーセント減らす。
車両の外観は、各社で異なるデザインにする。東京メトロ13000系は、日比谷線の歴代車両である3000系や03系の流れをくみつつ、「近未来的な形状」に。カラーリングは、日比谷線の路線イメージの配色とし、グレーを基調にする。東武70000系は、帯やラインなどに赤と黒を使用。現行の日比谷線直通車両20000系のコンセプトカラーである「ロイヤルマルーン」をもとに同2色に分け、車両イメージの刷新を図る。
東京メトロ13000系、東武70000系ともに、近畿車輛が製造。2016年度から2019年度にかけて導入する。