京王電鉄は23日、8000系車両を対象に、新型VVVFインバータ制御装置を導入すると発表した。また、京王線・井の頭線車両の車内照明のLED化を進めることも明らかにした。
導入する新型VVVFインバータ制御装置は、既存の同制御装置と比べ、モーター、回生ブレーキともに効率が高く、消費電力量の大幅な削減が可能。同社では、京王線の8000系車両244両を対象に、2023年度までに導入する。新型VVVFインバータ制御装置の導入により、従来型の抵抗制御車と比べ、最大で68パーセントの消費電力を削減でき、244両の導入完了により、約7950万キロワット時(一般家庭約2万2000軒分)の年間消費電力量を減らせるとしている。また、ブレーキにより発生する回生電力を駅設備で使う電力に変換する「駅舎補助電源装置」を高幡不動駅と北野駅に新設する。導入時期は、高幡不動駅が2015年度、北野駅が2016年度の予定。
車内照明のLED化は、京王線の車両588両、井の頭線の車両145両を対象に実施。京王線では一部車両を除き2018年度まで、井の頭線の車両では2015年度中にそれぞれLED化を完了する予定。全733両のLED化により、約150万キロワット時(一般家庭約400軒分)の年間消費電力量を減らせるとしている。