日立製作所は27日、英国における鉄道システム事業会社である日立レールヨーロッパ社が、英国の鉄道インフラを管理するNetwork Rail Infrastructure社からThameslink(テムズリンク)線向け運行管理システムを受注したと発表した。日立が英国で運行管理システムを受注するのは今回が初めて。
英国では、2010年から英国全土の在来線を対象とした大規模な運行管理システム更新プロジェクトが検討されており、日立は2012年に運行管理システムのプロトタイプを受注していた。今回、日立が運行管理システムを納入するThameslink線は、ベッドフォード~ブライトン間を結ぶ全長160キロの路線。本システムはロンドン中心部のブラックフライアーズ~セントパンクラス間とその南北約20分のエリアに導入される計画で、2017年より一部区間にて、2018年より全面的に運用開始される予定。今回導入する運行管理システムは、Thameslink線以外にもSouth East線やLondon North Eastern線向けにオプションとして納入される可能性がある。
日立製作所は、日本の運行管理システムで培った技術とノウハウを生かし、英国全土への運行管理システムの導入に向け、鉄道運行会社やNetwork Rail Infrastructure社と連携していくとしている。