東芝は3日、シンガポールの鉄道事業者であるSMRT(エス・エム・アール・ティ)社のC651系車両向けに、永久磁石同期モーターを用いた駆動システムを納入すると発表した。
同システムは、東芝とSMRTのエンジニアリング子会社であるシンガポール・レイル・エンジニアリングとの合弁会社レイルライズを通じて納入され、ジュロン・イースト~マリーナベイ間のノース・サウス・ライン、ジュークーン~パシリス間のイースト・ウェスト・ラインを走行するC651系車両19編成に搭載される。レイルライズへの納入は2016年に開始される予定。
永久磁石同期モーターは、回転子に永久磁石を用いることで、97パーセント以上のエネルギー効率を達成する。モーター内部の発熱量が減るため、自己放熱による冷却方式の採用が可能となり、騒音の低減とメンテナンスの簡素化を実現している。
東芝は、今後、シンガポールでの実績をもとに、交通システム事業のグローバル展開を加速するとしている。