JRグループ旅客会社は18日、お盆期間中の主要路線の利用状況を発表した。金沢開業後初めてのお盆期間を迎えた北陸新幹線では、大きく利用者が増えた。
お盆の集計対象期間は、2015年8月7日(金)~17日(月)の11日間。
新幹線では、JR東日本の5つの新幹線の合計が前年比で107%となったのをはじめ、東海道新幹線が同105%、山陽新幹線が同104%、九州新幹線が同101%と前年よりも増加。JR西日本の北陸新幹線区間では、前年の同区間の在来線特急利用者との比較で約251%と大きく増えた。
在来線の特急列車では、JR北海道の主要4線区が前年比96%、JR東日本エリアの主要線区が同100%、JR東海エリアが同124%、JR西日本エリアが同110%、JR四国エリアの主要4線区が同113%、JR九州の主要2線区が同101%だった。2014年に、大雨や台風の影響を受け、利用者が減った区間を走る特急列車では、中央本線の「しなの」が前年比161%、山陰本線の「きのさき」「まいづる」などが同158%、福知山線の「こうのとり」が同144%、土讃線の「南風」「しまんと」が同147%といずれも回復。一方、「しらさぎ」は、名古屋~大垣間が前年比94%、米原~敦賀間が同91%と減少。北陸新幹線に利用客が流れたことがうかがえる。前年のお盆時期と比べ、最高時速を減速して運転するようになった「スーパーとかち」を含む石勝線の特急列車は、前年比94%となった。JR北海道では11日の大雨に伴う運休の影響もあり、主要線区の利用者はいずれも前年を下回った。
ピークは、下りがおおむね8月12日(水)~13日(木)、上りが8月16日(日)。前年同様、集中傾向が見られた。