近畿日本鉄道は19日、駅ナンバリングを全線に拡大して実施すると発表した。2015年8月20日(木)より、順次行う。
同社の駅ナンバリングは、アルファベット1文字と数字2桁の組み合わせ。2006年の開業時に駅ナンバリングを導入済みのけいはんな線の各駅を除き、全駅を対象に導入する。アルファベットは「路線記号」として、「A」(難波線・奈良線)から「P」(御所線)まで設定。ケーブルカーの生駒鋼索線は「Y」、西信貴鋼索線は「Z」をあてる。数字は、大阪難波、大阪阿部野橋、京都、近鉄名古屋の各駅を起点とし、路線別にナンバリングをする。複数の路線が交わる駅では、数が大きい方にあわせる形で数字部分を統一。大和西大寺駅は、京都線が順番通りの「B26」、奈良線が「A26」(22~25は欠番)、伊勢中川駅は大阪線が「D61」(01、02、28~38は欠番)、名古屋線が「E61」(44~60は欠番)などとする。支線の駅では、分岐または連絡する駅の番号を起点に番号を振り、生駒線は生駒駅の「G17」から王寺駅の「G28」まで、田原本線は西田原本駅の「I36」から新王寺駅の「I43」までなどとする。
駅ナンバリングは、各路線で設定する路線カラーと併用して導入。各駅の駅名看板や停車駅案内のほか、列車行先表示装置などで表示する。2015年8月20日に近鉄奈良駅、京都駅で導入後、順次拡大。2016年3月には、主要な15駅での列車行先表示装置の英語表記の拡充も行う。同社ではこのほか、主要10駅での英語での自動放送、全特急列車や一部の一般列車内での案内放送の多言語化も実施する。