阪堺電気軌道は28日、上町線の住吉~住吉公園間(0.2キロ)の廃止申請を近畿運輸局に提出したと発表した。同区間の廃止予定日は、2016年1月31日。
上町線は、天王寺駅前~住吉公園間の約4.6キロの路線。このうち、西端にあたる住吉~住吉公園間0.2キロを廃止する。同区間のレールは、敷設から約60年が経過。老朽化が進んでおり、抜本的な改修に数億円規模の費用がかかることに加え、1日の運転本数が少ないことから廃止を決定した。廃止予定日は、2016年1月31日(日)。1月30日をもって、同区間の営業運転を終了する。住吉~住吉公園間の廃止後は、住吉公園停留場の利用者に対して、東に約100メートルの位置にある阪堺線の住吉鳥居前停留場の利用を促すとしている。
上町線は2014年のダイヤ変更で、天王寺駅前~住吉公園間での運転が大幅に減少。上町線全区間を走る列車は現在、午前7~8時台に限られ、平日に上下各5本、土曜休日に各4本となっている。