近畿日本鉄道は10日、大阪阿部野橋~吉野間に観光特急列車を新たに導入すると発表した。
導入する特急列車は、一般形車両6200系3両を改造して導入。「上質な大人旅」をコンセプトに、車両は外観、内装ともに、落ち着いた色調をベースにする。3両編成で運転し、1号車と3号車は座席車両、2号車はラウンジスペースにする。1・3号車の座席は、2列と1列からなる配列とし、デラックスシートを採用。2号車では、ソファーやテーブルを設けるほか、大型のバーカウンターを設置。沿線の特産品を使った飲食物を提供する。車内では、アテンダントによるサービスとして、軽食、飲料の販売のほか、観光案内の放送を行う。全席指定席で、座席数は70席程度。約2億円をかけて導入する。
観光特急の運転本数は、昼間時間帯を中心に1日2往復。大阪阿部野橋~吉野間を片道約1時間20分で運行する。2016年秋に運行を始め、週6日運転。通常の特急料金とは別に、特別車両料金として大人1人210円を設定する。