JR貨物は16日、JICA(独立行政法人国際協力機構)が公示した「インド国貨物専用鉄道運営・維持管理支援プロジェクト」について、日本工営と共同で受託したと発表した。
インド国では、現在、国内を縦横断する貨物専用鉄道「DFC(Dedicated Freight Corridor)」として、「西回廊」と「東回廊」の2路線の建設が進められており、両路線は2018年に部分開業が予定されている。「西回廊」は、日本政府の円借款支援として、日印共同プロジェクトの「デリー・ムンバイ間産業大動脈構想」における主要物流インフラとして位置づけられている。
JICAは、DFCの効率的な運営・維持管理、並びに貨物輸送能力の向上を実現することを目的に、日本の技術・ノウハウに基づく支援と技術移転のプロジェクトを実施することについて、DFCの運営会社であるDFCCILと合意していた。今回のプロジェクトは、この同意に基づき行われる。
当プロジェクトにてJR貨物と日本工営が実施する支援業務は、DFCCILの事業計画、要員体制、設備維持管理計画、駅業務の効率化、鉄道貨物輸送の管理に関するITシステム導入についてのアドバイスなどが主となっている。プロジェクトの実施期間は、2015年9月より約1年間。