川崎重工業は22日、Kawasaki Heavy Industries(Singapore)Pte.Ltd.(KHI-SIN)および中国中車青島四方機車車両股份有限公司(中車四方)と共同で、シンガポールの陸上交通庁から地下鉄電車72両(6両12編成)を受注したと発表した。受注金額は約120億円。
シンガポールでは、2030年までに軌道系都市交通システムを現行の2倍(178キロから360キロに)に延伸する計画が策定され、新規路線の建設、既存線の延伸と新型車両の導入により、利便性の向上とピーク時の混雑緩和が進められている。今回受注した車両は、南北線および東西線の輸送力増強に応じるもの。
同契約では、川崎重工業がプロジェクト全体の統括、設計、台車や主要機器の供給を行い、中車四方が完成車両の製作および工場試験、KHI-SINが車両の基地搬入や納入整備、現地試験を担当する。車両は、2018年から2019年にかけて陸上交通庁に引き渡される予定。