JR北海道は30日、利用の少ない列車と駅の見直しを、2016年3月に行うと発表した。
利用の少ない列車の見直しは、一般用気動車キハ40系の老朽化に伴うもの。劣化の激しい車両の廃車を進め、残った車両でダイヤを設定する必要から、気動車で運転する普通列車の本数や編成両数を見直す。見直すことになるのは、各線区平均で設定本数の15パーセント程度。2015年度の調査で、乗車人数が20人以下となった各列車について、2016年3月に見直しを行う。
駅の見直しは、利用が極端に少ない駅が対象。過去5年間の平均で1日あたりの乗車人数が1人以下の71駅、同10人以下の90駅のうち、あわせて10駅程度を対象に、2016年3月の廃止に向けた調整を行う。駅の廃止について同社は、利用実態がほとんどない駅での維持管理にかかる費用、除雪に要する人員、施設の建て直しなどの負担を理由に挙げている。