小田急電鉄と三菱電機は10日、小田急の通勤用車両1000形のリニューアル車両が、「第12回エコプロダクツ大賞」の優秀賞を受賞したと発表した。
小田急の通勤用車両1000形のリニューアルは、2014年度に4両編成2本を対象に実施。リニューアル車両では、インバーター制御装置に世界初となる「フルSiC適用VVVFインバーター装置」を採用した。同装置は、三菱電機製で、ダイオードやトランジスタにSiC(炭化ケイ素)を使ったパワーモジュールを取り入れ、装置を80パーセント小型・軽量化したもの。また、回生ブレーキ時の回生電力量も増やし、従来車両と比べた運転時の電力の削減を図った。両社は、すぐれた環境配慮型の製品やサービスを表彰する「エコプロダクツ大賞」に同車両を応募。今回、優秀賞を受賞した。
エコプロダクツ大賞は、2004年に始まった表彰制度で、今回で12回。鉄道事業者の過去の受賞は、「スーパーレールカーゴ」(JR貨物など)、「鉄道用ハイブリッド車両」(JR東日本など)などがあり、昨年の第11回では、JR東海の新幹線車両N700Aが国土交通大臣賞を受賞している。