JR貨物は11日、コンテナを積載した貨車の安全対策として、「輪重測定装置」を導入すると発表した。
輪重測定装置は、コンテナを積載した貨車の積荷の偏りを測るもので、レールに装着する形で配備。車輪の通過時にレールがひずむ量を電気的に測定し、車輪の重量を換算する。偏った積み方をした貨車は「偏積車両」として、関係する駅や指令所に通知するとともに、必要な手配をとるとしている。同装置は、東室蘭駅、函館貨物駅(有川)、盛岡貨物ターミナル駅、秋田貨物駅の4か所に設置。本州向け、北海道向けそれぞれで輪重をチェックし、偏積車両が江差線を走行するのを防ぐ。偏積車両が見つかった場合は、本州向けが函館貨物駅、北海道向けが東青森駅でそれぞれ切り離しを行う。
同装置は、2015年10月16日に盛岡貨物ターミナル駅で設置済み。このほかの設置箇所については、2016年3月に予定されている貨物列車と新幹線との青函トンネル共用走行開始までに整備、稼働させる。