JR北海道は9日、北海道新幹線の収支想定を発表した。2016年~18年度の平均収入は111億円、平均支出は160億円で、差引損益は48億円の赤字となっている。
収入の予測は、現在の海峡線利用者がすべて新幹線の利用に移行し、また、東京~函館間の鉄道シェアが現在の約1割から約3割へと増加したという前提のもと試算された利用人数に、運賃および上限認可申請を行った料金を掛けて算出されたもの。
一方、支出では、日々の運行、車両・設備検査に係る新幹線運営費用が80億円、青函トンネルの維持費用が21億円、線路使用料が9億円、予備車両の保守費用などが6億円、減価償却費が33億円など。
同社は、新幹線事業単体での収支に、在来線分離受益や関連線区受益を加えることで、赤字分を相殺し、収支の均衡を図りたいとしている。