東芝は9日、京浜急行電鉄の新1000形新造車両向けに、全閉型永久磁石同期電動機と4in1VVVFインバータ装置を組み合わせた駆動システムを納入したと発表した。京急が東芝製全閉PMSMを採用した駆動システムを導入したのは初めて。
全閉PMSMは、定格効率97パーセントを実現するモーター。全閉構造のため内部清掃を行う必要がなく、メンテナンス性が向上する。4in1VVVFインバータ装置は、1台の冷却器に対して4つのインバータ回路を配置した4in1インバータユニットを2台搭載する。
同システムは、同社製の従来システムと比較して消費電力を3割から5割削減するほか、標準化されているため幅広い車系での搭載が可能だという。
東芝製全閉PMSMは、阪急1000系、JR九州305系、阪神5700系車両などで導入されている。東芝は、今後も省エネ効果が高く、ライフサイクルコストを抑えた製品をグローバルに展開していくとしている。