JR西日本は16日、現在進めている湖西線、北陸線の防風柵の整備を2016年3月に完了するとともに、湖西線で防風柵の整備を追加実施すると発表した。レール面から2メートル程度の柵を設置し、運転見合わせの風速を現行の秒速25メートルから30メートルまで緩和する。
同社は現在、志賀~比良間で約2.5キロの防風柵を整備しており、2016年2月初旬に完成する。これにより、同区間での運転見合わせの時間は7割程度低減する見込み。これに加えて、和邇~志賀間、近江中庄~永原間、永原~近江塩津間でも新たに防風柵を追加整備する。和邇~志賀間は2016年度内、ほか2区間は2017年度内の完成を予定している。
また、北陸線では、手取川橋りょうの防風柵が11月末に完成し、梯川橋りょうの防風柵は来年3月に完成する。これにより同区間での運転見合わせの時間は、7割から8割近くまで低減する見込み。
JR西日本は、列車運行の安定輸送確保のための対策を引き続き強化し、輸送サービスの向上に努めていくとしている。