東武鉄道は21日、鬼怒川線での蒸気機関車(SL)の復活運転にあたり、SL乗務員、同検修員の養成を始めたと発表した。
SLの復活運転は、2017年度中に鬼怒川線で実施する予定。同社では運転開始に先だち、SLの乗務員と検修員の養成を2016年1月5日から順次始めた。同社には、SLに関する技能や免許を持つ社員がいないため、養成は他社の協力を受ける形で実施。SL運行の実績がある秩父鉄道、大井川鐵道、JR北海道の3社が東武の社員を受け入れ、教育などを行っている。
SL乗務員のうち機関士は、秩父鉄道の列車区と大井川鐵道の新金谷乗務区で各2人、機関助士は、JR北海道の釧路運輸車両所で2人を養成。SLの検査や整備を行う検修員は8人を対象に、同釧路運輸車両所のほか、JR北海道苗穂工場が受け入れ、実施する。