JR東海は9日、走行しながらレール表面を削る保守用車両「レール削正車」の新型車両を導入すると発表した。
導入するレール削正車は、在来線向けの新型車両。現行の削正車と同じ、スイスのスペノ・インターナショナル社の車両で、約11億円をかけて導入する。新型の削正車では、削正制御装置を改良。レールの表面を削る砥石がレールに圧着する力を高め、従来よりも速度を上げて削正できるようにする。速度は時速8キロ程度となり、現行の約1.5倍の削正能力になるという。1時間あたりの削正距離は、現行の200メートルから300メートルになる。
新型のレール削正車の使用開始時期は、2018年度初めを予定している。