松浦鉄道は2月29日、西九州線の上限運賃の変更について、国土交通省九州運輸局に認可申請したと発表した。
認可申請した上限運賃の変更は、西九州線が対象で、2016年2月26日(金)に、国土交通省九州運輸局に申請した。認可を受けた後、上限運賃の範囲内で設定した実施運賃の届出を行い、同4月15日(金)に変更後の運賃を実施する予定。大人片道の上限運賃は、有田~伊万里間で420円から460円などとし、定期旅客運賃もあわせて値上げする。有田~伊万里間の1か月の通勤定期は1万5700円から1万7270円に、同通学定期は1万890円から1万1980円に上げる。同区間では、上限運賃と実施運賃は同じにする。
同社では、上限運賃よりも低めに設定した特定運賃を一部区間で適用しており、今回の運賃変更でも実施。佐々~佐世保間では大人片道の上限運賃630円の申請に対し、実施運賃は特定運賃として550円にする予定。現行の同区間の運賃と比べ50円の値上げとする。なお、運賃の改定率は、上限運賃、実施運賃ともに平均10.0パーセント。
同社の運賃改定は、消費税の転嫁によるものを除くと、2005年1月以来。今後想定される収支の悪化を改善するなど、経営の安定を図るために実施するとしている。