JR西日本は11日、同社が保有する蒸気機関車「233号機関車」が国の重要文化財に指定されることが決まったと発表した。
重要文化財に内定した233号機関車は、現存する最古の国産蒸気機関車。2016年3月11日(金)に、文化審議会の答申で指定されることが決まった。同社所有のもので重要文化財の指定を受けるのは、梅小路機関車庫に次いで2件目。車両の重要文化財指定は、同社で初の事例となる。同4月29日(金・祝)に開業する京都鉄道博物館で展示する。
233号機関車は、1903年度の製造。同機関車の形式は、国産初の量産型機関車で、1909年までに51両が造られた。国産蒸気機関車の先駆けとして、日本の鉄道史、産業史上などの学術的価値が高いことなどが評価され、今回の答申に至ったという。