西武鉄道は14日、2018年度に新型特急車両を導入すると発表し、同車両のデザインコンセプトなどの概要を公開した。
導入する新型特急車両は、8両編成7本の56両。西武鉄道100年アニバーサリーの集大成として導入し、同社のフラッグシップトレインとする。デザインは、世界的な建築家である妹島和世(せじまかずよ)氏が担当。同氏が鉄道車両のデザインを手がけるのは今回が初めてで、同社の若手社員を中心にしたチームとの意見交換を経て、デザインコンセプトを決めた。コンセプトの概要は、「やわらかく風景に溶け込む特急」、「リビングのような特急」、「目的地となる特急」の3つ。車体は、全体的に丸みを持たせ、やわらかさを演出するなど、「いままでに見たことのない新しい特急車両」をめざす。運行開始時期は、2018年度の予定。
新型特急車両は、日立製作所が、同社のアルミ製標準型車両「A-train」のコンセプトに基づき製造。5000系車両「レッドアロー」、10000系車両「ニューレッドアロー」に続き、日立製作所が3代続けて、西武鉄道の特急車両の製造を担う。