東京メトロは29日、南北線9000系車両の1次車について、リニューアル工事を行うと発表した。
南北線9000系車両のリニューアルは、1次車の01編成から08編成までの8本が対象。外観デザインでは、側面の帯を直線から波状の「ウェーブデザイン」に変更する。現行の1次車にはない側面上部にも帯を入れ、路線を識別しやすくする。内装でも、床や座席横の仕切りに南北線の路線カラーを使用。座席横の仕切りは、大型のものに変える。バリアフリー面では、クロスシートを撤去し、すべての車両にフリースペースを設置。1編成あたりのフリースペースを、現行の2か所から6か所に増やす。このほか、制御装置では次世代パワー半導体の炭化ケイ素(SiC)を採用。車両の冷暖房や照明等で使う補助電源装置もSiC素子を使い、省エネルギー化を図る。補助電源装置は1編成につき2台を取り付け、消費電力量が少ない場合は2台のうち1台を自動的に休止させる「並列同期/休止運転方式」を採用する。
9000系1次車のリニューアル車両の導入時期は、2016年8月中旬。順次、投入するとしている。