JR西日本、関西の大手私鉄などの9社局と、関西エアポート、関西経済連合会は、訪日外国人旅行者向けのICカード乗車券「KANSAI ONE PASS」を試験的に発売する。発売開始日は、2016年4月8日。
「KANSAI ONE PASS」は、「関西広域観光戦略」の一環で、訪日外国人旅行者の受入環境を整えるうえで検討されたもの。JR西日本のICカード「ICOCA」をベースとし、ICOCA利用可能エリアの鉄道やバスを1枚のカードで利用できるようにする。同カードを発売する鉄道会社は、JR西日本、阪神電気鉄道、阪急電鉄、京阪電気鉄道、近畿日本鉄道、南海電気鉄道、大阪市交通局、神戸市交通局、京都市交通局の9社局。関西空港駅、京都駅、新大阪駅、なんば駅など、各社局の主要駅など19か所で発売する。発売対象は、日本国以外のパスポートを所持し、短期滞在の在留資格を持つ外国人旅行者。デポジット500円を含め、3000円で発売し、発売開始日の2016年4月8日(金)から2017年3月31日(金)まで実証実験を行う。発売数は、3万枚。同カードの提示で、観光スポットや、関西国際空港内の店舗などのショッピング施設で優待を受けられる特典も付与する。
「KANSAI ONE PASS」の券面デザインには、手塚治虫氏の「鉄腕アトム」のイラストを使用。「はなやか関西」のシンボルマークも入れる。