JR東海は6日、在来線の運転士向けのタブレット端末を導入すると発表した。指令員からの情報伝達や、輸送障害時の時刻表データの送信などに活用する。
導入するタブレット端末は、同社の在来線列車の運転士が対象。約7億円をかけ、約900台を導入する。電子データによる情報伝達、文字や音声による運転支援、津波発生時の避難誘導、現地映像の共有で使うほか、電子化された規程やマニュアル類の閲覧もできるようにする。
電子データによる情報伝達は、指令員から運転士に対し、口頭で行っていたものを電子データで配信するもの。複数列車に一斉送信することもでき、迅速な伝達が可能になるという。また、列車遅延や運休などが発生した場合は、臨時の運転士用時刻表も電子データで送る。文字や音声による運転支援は、GPS位置情報を活用し、徐行区間などを通知するもので、当該区間に近づくと、画面上の文字と音声で運転士に知らせる。津波発生時の避難誘導は、電子化した津波避難マップによる避難誘導ルートの確認、案内など。津波警報等の自動受信、GPS位置情報による現在地の把握も行えるようにする。
タブレット端末の導入時期は、2017年度末。