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新型の新幹線用保守用車両を導入、JR西

2016年4月14日(木)17時8分

電柱建替車(イメージ)
電柱建替車(イメージ)

JR西日本は13日、山陽新幹線区間用の保守用車両として、電柱建替車とまくらぎ交換機車両を新たに導入すると発表した。

導入する保守用車両は、山陽新幹線区間向けの新型車両で、電柱の建て替えを行う車両とまくらぎの交換を行う車両の2種類。地震対策の一環として行う各作業を円滑化するために導入する。電柱建替車は、新潟トランシス製で、2両編成2本を導入。高架区間上でもクレーン作業を行えるのが特徴で、電柱の建て替えを行うクレーン装置のほか、電柱に取り付いている部品を支える支持装置、柱の運搬装置を1つの編成に装備し、作業を行う。同車両を使い、コンクリート製から鋼製の電柱への建て替えを1日2本のペースで実施。2016年7月ごろを目安に使用を開始し、2027年度末までに高架上の電柱約2500本を建て替える。

まくらぎ交換機車両は、山陽新幹線姫路~博多間のうち、合計約110キロの区間で整備する「逸脱防止ガード」の工事に伴い導入。連続的にまくらぎを交換することができ、バラストの一時的な除去、まくらぎの交換、まくらぎとレールの取り付け、バラストの散布と突き固め、軌道の補整などを1つの車両編成で行う。製造メーカーは、オーストリアのPlasser&Theurer社。11両編成1本を導入し、2016年5月ごろに同編成を使った施工を始める。施工能力は1日200本。まくらぎ交換の一連の作業を集約した保守用車両の導入は、世界で初めてという。

導入費用は、電柱建替車が合計約4億円、まくらぎ交換機車両が約34億円。

2016年4月14日(木)17時8分更新

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