鉄道コム

養老線の線路所有会社、近鉄から新法人へ

2016年5月9日(月)19時32分

近畿日本鉄道、養老鉄道と、養老鉄道沿線の3市4町は6日、養老線桑名~揖斐間の事業形態を変更し、線路の所有会社を近鉄から新法人に移行することを主旨とする確認書を交換した。

今回取り交わした確認書は、養老線の事業形態の変更に関するもの。同線沿線の三重県桑名市、岐阜県海津市、大垣市、養老町、神戸町、揖斐川町、池田町の3市4町と、近鉄、養老鉄道の2社との間で2016年3月1日に交わした合意に基づき、5月6日に確認書を交換する形で事業形態の変更が決まった。確認書では、沿線市町等が出資して設立する新たな法人が第三種鉄道事業者(線路所有会社)となり、現行の同事業者である近鉄から、鉄道用地の貸与と、鉄道施設や鉄道車両の無償譲渡を受けること、養老鉄道が引き続き第二種鉄道事業者として、鉄道事業を行うことなどを規定。新法人は、2017年中を目標に設立し、養老鉄道は、同法人から用地、施設、車両を無償で借り受け、運行にあたることとした。近鉄は、養老線と同社の名古屋線との設備分離工事を行うほか、新設する経営安定化基金に一時金として10億円を拠出。養老鉄道の人件費に上限を設定したうえで、上限を超えた分を近鉄が負担することも定めた。

2社と3市4町は2016年7月以降、法定協議会を設置。同協議会で「地域公共交通網形成計画」の策定などを進める。2017年中に、国による「鉄道事業再構築実施計画」の認定を受け、同年中に養老鉄道の事業形態の変更をめざす。

2016年5月9日(月)19時32分更新

鉄道コムの最新情報をプッシュ通知でお知らせします無料で受け取りますか?

鉄道未来インデックス

鉄道コムおすすめ情報

画像

東上線に新型「90000系」

「今までにない印象に残る大胆な先頭形状」を採用。9000系置き換え用に2026年デビュー。

画像

京王本線ではない理由とは?

京王の本線格となる路線は、「京王本線」ではなく「京王線」。この路線名となっている理由を探ります。

画像

違う車両のエキスポライナー

323系による特別使用車が使われれると発表されていた「エキスポライナー」。しかし平日朝には別の形式が使用されています。

画像

実は特殊仕様の中央グリーン車

中央線快速に導入されたグリーン車は、実は他路線の車両とは異なる特殊仕様。その中身とは?

画像

「元新京成車」扱いどうなる?

4月1日の京成電鉄と新京成電鉄の合併後、元新京成車はどうなる? 京成に取材しました。その将来の分析も。

画像

3月の鉄道イベント一覧

ダイヤ改正の3月到来。鉄道旅行や撮影の計画は、鉄道コムのイベント情報で。

画像

イベント投稿写真募集中!

鉄道コムでは、臨時列車や基地公開など、さまざまなイベントの投稿写真を募集中! 投稿写真一覧はこちら。