JR西日本は11日、JR京都線東淀川駅付近の3つの踏切を廃止すると発表した。あわせて、同駅を橋上駅舎化することも明らかにした。
廃止する東淀川駅付近の踏切は、北宮原第1、第2、南宮原の各踏切。いずれもピーク時の遮断時間が1時間に40分以上となる「開かずの踏切」で、南宮原踏切は、同社管内でワーストの1時間最大57分の遮断時間になっている。同社は、踏切障害事故削減の取り組みとあわせ、同踏切の廃止を決定。大阪市と共同で、踏切の廃止と、代替の通路となる東西自由通路の新設を行う。自由通路には、階段、スロープのほか、エレベーターと上りエスカレーターを設置。バリアフリー対応を図るとともに、自転車の通行もできるようにする。また、同通路の整備に際し、同社は東淀川駅の橋上化を実施。橋上化は、既存の構内こ線橋を活用して行い、自由通路とつなぐ。駅舎の橋上化に伴い、駅東西の行き来で使われる既存の構内地下通路は廃止し、東口と西口にある各駅舎も撤去する。
橋上化などの工事は、2016年夏ごろに着手。2018年末ごろの完成をめざす。踏切などの廃止は、自由通路の供用開始にあわせて行うとしている。