JR九州は11日、特急「ゆふいんの森」車両に、乗り心地を向上させる制振制御システムを新たに導入したと発表した。
「ゆふいんの森」車両に導入した制振制御システムの名称は、「可変減衰上下動ダンパーによる制振制御システム」。上下方向に動く油圧ダンパーのほか、加速度センサー、制御装置などで構成され、車体の上下の揺れを抑える。油圧ダンパーは、車体を支えるばねと並列に、台車部分に設置。車体の床部分や床下に搭載した加速度センサーで振動を検知し、ダンパーを制御することで、乗り心地を向上させるという。同社は今回、同システムを特急「ゆふいんの森」用のキハ70形・71形気動車に導入。「ゆふいんの森」運転時の振動や走行条件などを加味したうえで、設置した。
同システムは、鉄道総合技術研究所が日立オートモティブシステムズと共同で開発したもの。JR九州では、「指宿のたまて箱」、「はやとの風」、「ななつ星 in 九州」、「或る列車」の各車両に次ぎ、今回で5つめの導入になる。