JR西日本は23日、大阪環状線寺田町駅で見つかった旧駅名標を、同駅の発見現場で保存すると発表した。
寺田町駅の旧駅名標は、同駅の改良工事を進める中で見つかったもの。同駅2番のりばの壁面に直接手書きされた駅名標で、同壁面の塗装作業にあたり、広告看板を撤去した際に発見された。発見日は、2015年8月28日(金)。同社は、旧駅名標を鉄道遺産としてとらえ、一部の欠けた部分を復元し、発見した現場で保存することにした。復元工事の完成は、2016年5月29日(日)の予定。
保存する旧駅名標は、1932年の寺田町駅開業当時に設置されたものと推定。左から右へ読む表記への書き換えは、戦後間もない時期に行われた可能性があるとしている。