JR貨物は12日、貨物列車の運行管理に使用している「運転支援システム」を更新すると発表した。
同社の運転支援システムは、2008年に導入したシステムで、走行中の運転士の運転をサポートする機能と、GPSにより測位される列車の位置情報等を収集する機能の2つの役割をもつ。
同システムの更新は、進歩した情報通信技術を取り入れる形で実施。端末や機器の更新と簡素化、車載端末のオペレーティングシステム(OS)の更新のほか、機関車の位置情報の発信の二重化、列車番号の補完入力への対応などもを行う。運転支援データは、現行では運転士が乗り継ぎの際にUSBメモリで各区間のデータをセットしているのに対し、更新後は乗継ボタンを押すことで同データを順次ダウンロードできるようにする。システムの更新により、より安全で安定的な輸送ができるほか、貨物の正確な位置情報を継続的に提供することが可能になるという。
運転支援システムの更新は、2017年4月以降、順次行う。