JR東日本大宮支社は14日、浦和駅の駅舎を環境に配慮した「エコステ」のモデル駅として整備すると発表した。
浦和駅の「エコステ」モデル駅の整備内容は、エネルギーマネジメントシステムの導入、太陽光発電設備の設置、「見える化ディスプレイ」の配備など。エネルギーマネジメントシステムは、駅の営業時間、列車ダイヤ、天候等にあわせて、使用電力を自動的かつ適した形に制御するもので、鉄道の駅として初めて導入する。同システムは、当日の天候や、ホーム上屋などに新設する太陽光発電設備の発電量に応じて、照明や空調も調整。ホームの照明では、列車の接近時に照度を調整するほか、列車の編成情報をもとにLEDカラーで編成長を表示する。また、改札付近に設ける「見える化ディスプレイ」とも連携させ、環境配慮に関する情報を提供する。このほか、ホーム、コンコースなどの照明のLED化、地域のサッカー場の芝を再利用した「エコベンチ」のホームへの導入、散水装置のホーム上屋への設置などを行う。
工事は、2016年9月ごろに着手。2017年3月の使用開始をめざす。同社では、今回のモデル駅整備により、2015年と比べて約4割(約304トン)の二酸化炭素排出量削減になる見込みとしている。