JRグループ旅客会社は19日、お盆期間中の主要路線の利用状況を発表した。開業後初めてのお盆期間を迎えた北海道新幹線では、前年の在来線との比較で大きく利用者が増えた。
お盆の集計対象期間は、2016年8月10日(水)~18日(木)の9日間。ピークは、下りが8月11日(木・祝)、上りがおおむね8月14日(日)~15日(月)だった。
JR北海道エリアでは、開業後初めてのお盆期間を迎えた北海道新幹線区間が、前年の同区間の在来線特急などの利用者との比較で約11万人(前年比約155%)と大きく増加。一方、8月17日から同18日にかけての台風接近に伴う大雨の影響で、特急列車60本などを運休したため、在来線特急の利用者は主要3線区で約20万人(同96%)となった。
JR東日本エリアでは、5つの新幹線と、在来線特急・急行列車の合計が約440万人(同103%)となった。在来線に限ると、主要線区では約102%だった。
JR東海エリアでは、東海道新幹線が約341万人(同105%)、主要線区の在来線特急が約18万人(同103%)となった。紀勢本線の特急「南紀」が前年比111%と増えた。
JR西日本エリアでは、山陽新幹線が約176万人(同104%)、北陸新幹線が約31万人(同102%)、主要線区の在来線特急が約76万人(同106%)といずれも増加。関西空港線の特急「はるか」は同112%と特に増えた。
JR四国エリアでは、主要4線区で約44万人(同106%)となった。特急「しおかぜ」と「いしづち」は、予讃線で約8万人(同110%)と増加した。
JR九州エリアでは、九州新幹線が約34万人(同103%)、主要2線区で約41万人(同104%)となり、熊本地震からの復興が進んでいることをうかがわせる結果となった。