JR東海は25日、東海道新幹線の鋼橋にかかる力を計測する装置について、係員による作業を省力化するタイプを開発したと発表した。
開発した計測装置は、東海道新幹線の鋼橋に生じる応力を測るもので、列車通過時に生じる力のデータを定期的に自動計測できるのが特長。従来は、係員が計測装置を設置するとともに、鋼橋内で列車通過時にデータを計測していたが、その作業をなくす。今回開発した装置は、1週間に1回、約20分間起動する条件設定に基づき、繰り返し起動し、応力を計測。測定した結果は、LEDの点灯パターンや無線等で、遠方からも確認ができる。また、内部バッテリーを使うことで、電源のない環境でも使用できるようにし、メンテナンスも省く。外部電源を使わず、鋼橋の応力を継続的に測る装置の実用化は国内初。同装置の稼働年数は8年以上としている。
同社では、今回の装置を2013年より導入。19か所の鋼橋に、計200台を設置し、計測を続けている。2016年10月以降は、共同開発した共和電業により、一般向けの販売も予定している。