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メトロ・東武、貨物輸送を営業路線で実証実験

2016年8月29日(月)16時35分

物流実証実験(イメージ)
物流実証実験(イメージ)

東京メトロ、東武鉄道、佐川急便、日本郵便、ヤマト運輸の5社は29日、鉄道を使った物流の実証実験を共同で行うと発表した。

鉄道を使った物流実証実験は、東京メトロ有楽町線、東武東上線で、荷物を車両に載せて運ぶもの。2か所の鉄道車両基地間で行う「拠点間輸送」と、拠点と駅との間での「拠点~駅間輸送」の2パターンで実験を行い、トラック輸送から鉄道利用による輸送への転換(モーダルシフト)の可能性を検証する。荷物の輸送は、両パターンとも、東京メトロ10000系車両を使用。実際の荷物の重量にあわせた段ボール等を「模擬荷物」として実験に使い、同車両1両に荷物を載せて運ぶ。実験の日程は、2016年9月9日(金)、10日(土)、16日(金)、17日(土)、30日(金)、10月1日(土)、7日(金)、8日(土)、14日(金)、15日(土)。旅客を扱わない実験専用のダイヤを組み、各日各1本運行する。

拠点間輸送は、5社で実施。物流各社の拠点から、トラックで新木場車両基地に模擬荷物を搬入後、列車に積み、有楽町線、東上線を経由する。和光車両基地、または、森林公園検修区に到着したところで、列車から荷物を下ろし、トラックで物流拠点に送る。拠点~駅間輸送は、東京メトロ、佐川急便、ヤマト運輸の3社で実施。拠点間輸送同様、新木場車両基地に荷物を搬入後、列車に積み、有楽町線の新富町、銀座一丁目、有楽町の各駅で台車1台程度の荷物を下ろす。荷物は、各駅の構内を経由し、地上まで搬送する。

今回の実験では、各工程における所要時間や人手、安全性確保のための人員配置、作業効率性や安全性に関する機器などの必要性と規模、旅客輸送への影響などを把握するとしている。

2016年8月29日(月)16時35分更新

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