阪堺電気軌道は8日、上町線の天王寺駅前~阿倍野間の軌道を移設し、「芝生軌道」に切り替えると発表した。2016年12月上旬に切り替える。
上町線天王寺駅前~阿倍野間の軌道移設は、同区間の都市計画道路「阿倍野筋」(通称)の拡幅整備に伴うもの。現行の軌道を西側に移し、新しい軌道に切り替える。新たな軌道は、関西では初となる「芝生軌道」とし、軌道敷を緑化。架線柱は、センターポールとし、上り・下りの各軌道の間に設ける。新しい軌道への切替時期は、2016年12月上旬。
今回の軌道移設工事にあわせ、天王寺駅前、阿倍野の各停留場の工事も実施。天王寺駅前停留場では、地下通路、停留場ホーム、阿倍野歩道橋の各階を結ぶエレベーターを新設する。阿倍野停留場では、上りホームにスロープを設置。両停留場ともバリアフリー対応を行い、同12月上旬に供用を開始する。天王寺駅前停留場地下通路、阿倍野停留場の下りホームでも工事を実施。ともに、2017年度中の供用開始を予定している。