JR東日本新潟支社は27日、信越本線新津駅の駅舎を、環境に配慮した「エコステ」のモデル駅として整備すると発表した。
新津駅の「エコステ」モデル駅の整備内容は、電車のブレーキ時に発生する回生電力を駅施設等に供給する「蓄電池付駅舎補助電源装置」の導入、鉄道林の間伐材の活用、「エコ表示モニター」や雨水タンクの設置など。蓄電池付駅舎補助電源装置は、同社では初めての導入。同装置により、付近に走行する電車がいない場合など、余った回生電力を駅で使うエネルギーに回すことができるという。同装置の発電量などは、エコ表示モニターで見られるようにする。鉄道林の間伐材は、待合室に使用。炭のボードとあわせ、自然の素材を使った空間にリニューアルする。このほか、一部壁面の緑化、駅の全照明のLED化、高効率な空調機器の導入なども実施。同社は、今回のモデル駅整備により、2014年度と比べて約42パーセント(約127トン)の二酸化炭素排出量削減になる見込みとしている。
同駅の本格的な工事は、2016年10月に着手。2017年3月の使用開始をめざす。