首都圏新都市鉄道は19日、つくばエクスプレスの車両を30両増備すると発表した。
車両の増備は、つくばエクスプレスの朝時間帯の混雑緩和などが目的。6両編成5本の計30両を導入し、輸送力を増やす。増備に伴い、朝ラッシュ時間帯の1時間あたりの最混雑区間(青井~北千住間)では、運転本数を現行の22本から3本増やし25本に。同運用は、2019年度末に始める。車両基地や変電設備の増強などもあわせて実施する。また、交流直流両用の車両では、23本のうち16本の編成で、ボックスシートをロングシートに改造。車両定員を増やし、乗り降りを円滑にする。同改造工事は、2017年度に着手。同年夏ごろより、改造を終えた車両を順次投入する。同社では、車両の増備と、ロングシートへの改造により、朝ラッシュ時間帯の輸送力を現行比で14~15パーセント程度増やすとしている。
車両や車両基地などの増備、ロングシート化工事をあわせた事業費は、概算で100億円程度の予定。