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新型ロマンスカー70000形を導入、小田急

2016年10月20日(木)18時55分

ロマンスカー70000形(イメージ)
ロマンスカー70000形(イメージ)

小田急電鉄は20日、特急ロマンスカーの新型車両70000形を導入すると発表した。

新型車両70000形は、同社の特急ロマンスカー向けの車両。7両固定編成とし、2編成14両を新造する。車両製造は日本車輌製造が、デザインは岡部憲明アーキテクチャーネットワークがそれぞれ担当。約40億円をかけて導入する。外観は、流線形が基調。ロマンスカーの象徴である展望席16席を両先頭車に設置し、荷棚を設けないことで広い眺望を確保する。車体側面の窓は、高さ1メートルの連続窓を採用。沿線の車窓を楽しめるようにする。また、車両振動を抑える「電動油圧式フルアクティブサスペンション」を全車両に搭載し、乗り心地も向上させる。車内設備としては、デッキ部に荷物収納スペースを設けるほか、多目的室や「ゆったりトイレ」を配備。防犯カメラも客室内に設ける。車両の異常な動きを検知する装置や、雨天時など車両が滑走した場合に作動する「編成滑走制御」も導入する。VVVFインバータ装置には、次世代パワー半導体のSiC(炭化ケイ素)を使うなど、省エネルギー化も図る。1編成の定員は400人。車両の完成予定時期は、2017年11月とし、2018年3月の運転開始をめざす。

同社は今回、1996年に導入したロマンスカー車両30000形「EXE」のリニューアルについても発表した。リニューアルに伴い、同車両の愛称は「EXEα(エクセ アルファ)」に変更。岡部憲明アーキテクチャーネットワークがデザインを手がける。リニューアルでは、室内デザインを一新。車内設備では、70000形同様、荷物収納スペース、多目的室、ゆったりトイレ、防犯カメラを配備。インバーター制御装置には、同社の特急車両として初めて「フルSiC適用VVVFインバーター装置」を採用し、省エネルギー化を図る。リニューアル工事は、2016年度に10両編成1本を対象に実施。2017年3月に営業運転を始める予定としている。

2016年10月20日(木)18時55分更新
 

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