東京メトロは17日、銀座線1000系の2つの編成を特別仕様のデザインにして導入すると発表した。
銀座線1000系の特別仕様デザインは、同線開通当時の旧1000形車両がモチーフ。1000系車両の全40編成のうち、最後の導入となる1139編成、1140編成の2本を特別仕様にする。特別仕様では、先頭部や側面の窓枠の塗色を黒から黄色に変更するほか、乗務員室の扉まわりや「突き当て座」と呼ばれる部分の塗色も変更。帯にあたる部分は、「ウィンド・シル」という部品を模したデザインにし、色も黄色に変える。尾灯の形状変更のほか、前照灯も2つから1つにするなど、現行の1000系車両と部分的に異なる外観にする。内装では、車内全体を旧1000形のイメージに変更。手すりや握り棒も真ちゅうの色調に変える。「号車・製造者銘板」のデザインも変更する。
特別仕様車両は、通常の営業運転のほかに、イベント列車としても運転。イベント等では、往時の銀座線車両の特徴だったポイント通過時などでの室内灯の消灯と、側面予備灯の点灯を再現するとしている。特別仕様車両の導入時期は、1139編成が2017年1月中旬、1140編成が同3月中旬の予定。今回の特別仕様車両の導入により、銀座線の車両はすべて1000系に置き換わる。