国の文化審議会は18日、小湊鐵道の駅舎や橋りょうなど、22件の施設を、国の登録有形文化財に登録するよう文部科学大臣に答申した。
小湊鐵道で登録有形文化財に登録されるのは、駅の本屋10件、橋りょう5件、ずい道3件など、合計22の施設。駅では、上総村上、海土有木、上総山田、馬立、上総牛久、上総鶴舞、高滝、里見、月崎、養老渓谷の各駅の駅本屋が対象で、上総鶴舞駅では貨物の上屋、旧鶴舞発電所も対象となった。月崎駅では、本屋とプラットホームの組み合わせで登録されるほか、旧下り線プラットホームも対象に。橋りょうはいずれも桁橋で、なかでも第一養老川橋りょうは、90メートル以上の長さがある。このほか、五井機関区にある同機関庫と鍛冶小屋もあわせて登録される。
対象となる22件は、1925年ごろから1928年ごろにかけて造られたもの。大正から昭和にかけての当時の姿や歴史を伝えるものとして、価値が高いことから、登録有形文化財(建造物)に答申された。