東武鉄道は1日、鬼怒川線に導入する蒸気機関車(SL)列車の名称を「SL『大樹』」に決定したと発表した。
鬼怒川線のSL列車は、2017年夏に下今市~鬼怒川温泉間で導入するもの。同社は今回、同列車の名称を「SL『大樹』」に決定した。「大樹」(たいじゅ)は、沿線の社寺の一つ、日光東照宮から連想される「将軍」にちなんだもの。大樹が、将軍の別称、尊称とされることなどから、SL列車の名称に使うことにした。
SL列車の名称決定にあわせ、同社はヘッドマークのデザインも発表。日光東照宮にゆかりのある徳川家の家紋「三つ葉葵」をモチーフとし、葵の葉をSLの動輪に変えたうえで、「大樹」の文字を重ねるデザインとした。3つの動輪は、日光、鬼怒川温泉、下今市の各エリアを表し、動輪が互いに連動し、地域の回遊性が高まることを期したとしている。
SL大樹は、2017年4月ごろに鬼怒川線で試運転を実施。同年夏をめどに運転を開始する。