JR東海は21日、東海道新幹線の車内業務を見直すと発表した。実施内容は、乗務体制の見直しによる連携強化、異常時対応力の向上、パーサーの役割の拡大、車掌とパーサーの基準乗り組み数の見直しなど。
連携強化は、従来は職場の異なる運転士、車掌の組み合わせで乗務していたものを、勤務開始から終了まで、列車が変わっても同じ職場の同じクルーが乗務する。異常時対応力の向上は、乗客の多い東京~新横浜間、京都~新大阪間に巡回担当車掌を乗務させる。パーサーの役割の拡大は、異常時対応において補助的役割であったパーサーを、避難業務やはしごの設置、案内など、主業務を担当させるほか、乗客への案内や車内巡回の頻度も向上させる。基準乗り組み数の見直しは、のぞみ号の客室担当乗務員を現行の5人から4人に削減させるなど、乗務員担当業務の効率化に伴い業務内容を見直す。
車内業務の見直し時期は、2018年3月の予定。あわせて、車掌携帯端末も新型に更新される。JR東海では、安全性やサービスの向上、及び効率的な業務体制の構築に取り組むほか、育児により勤務時間に制限のある社員の多様な働き方を実現していくとしている。