JRグループ旅客会社は6日、年末年始の主な路線の利用状況を発表した。開業後初めての年末年始を迎えた北海道新幹線では、前年の在来線との比較で大きく利用者が増えたほか、各社ともおおむね前年を上回った。
年末年始の集計対象期間は、2016年12月28日(水)~2017年1月5日(木)の9日間。ピークは、下りがおおむね12月30日(木)、上りが1月3日(火)だった。
JR北海道エリアでは、開業後初めての年末年始を迎えた北海道新幹線が約6万人の利用となった。前年の同区間の在来線特急などの利用者と比較すると、約122%と増加した。一方、在来線特急の利用者は主要3線区で約22万人(前年比95%)となった。2016年台風10号の影響で運休していた特急「スーパーおおぞら」と「スーパーとかち」は、12月22日に運転を再開したものの、年末年始は伸び悩み、南千歳~トマム間で約3万人(同71%)と落ち込んだ。
JR東日本エリアでは、5つの新幹線と、在来線特急列車などの合計が約400万人(同103%)となった。在来線では、特急「成田エクスプレス」が同107%と増えた一方、「スーパービュー踊り子」など東海道本線の特急列車は約90%と減少した。
JR東海エリアでは、東海道新幹線が約349万人(同105%)、主要線区の在来線特急が約18万人(同99%)となった。在来線の特急では、「伊那路」が前年比105%だった。
JR西日本エリアでは、山陽新幹線が約167万人(同103%)、北陸新幹線が約28万人(同102%)、主要線区の在来線特急が約73万人(同102%)といずれも増加。関西空港線の特急「はるか」は同112%と増えた。
JR四国エリアでは、瀬戸大橋線で約26万人(同102%)、主要3線区で約13万人(同102%)となった。特急列車の利用は、予讃線、高徳線で増えた一方、土讃線では減少した。
JR九州エリアでは、九州新幹線が約31万人(同102%)、主要2線区で約38万人(同100%)となった。1月3日に限ると、博多~熊本間の新幹線で約4万6000人が利用。同区間での過去最高の利用者数となった。
近距離の普通列車では、首都圏を含むJR東日本エリアで前年比102%、名古屋圏を含むJR東海エリアで同103%、JR西日本の近畿圏で同102%、JR北海道の札幌圏(札幌駅)では同104%だった。