小田急電鉄は、2017年度の鉄道事業設備投資として、東北沢~世田谷代田間の複々線化などを計画している。
小田急が4月に発表した鉄道事業設備投資計画によると、輸送力の増強、安全対策の強化、サービスの向上を柱として、同社が2017年度に取り組む。輸送力の増強では、東北沢~世田谷代田間(約1.6キロ)の複々線化の完成を筆頭に掲げ、2017年度は、緩行線トンネル内のレール、架線、信号等の線路設備の設置、駅ホームの整備を進める。完成目標は、2018年3月。複々線化完成により、平日のピーク時間帯に、1時間あたり36本(現行27本)の運転を可能にするとしている。このほか、登戸駅の下り1番線の整備と同駅ホームの4線化、近郊区間の各駅停車10両化に向けたホーム延伸工事なども2017年度に取り組む。
安全対策の強化としては、ホームドア設置に向けた設計の推進、ホーム固定柵の設置などを実施。鶴巻温泉駅の改良工事など、駅施設の改良については、サービス向上の一環として行う。