JR東海は28日、次期新幹線車両「N700S」の車両デザインを発表した。
先頭部デザインは、従来のN700系シリーズの形状を更に進化させた「デュアル スプリーム ウィング形」とし、更なる環境性能向上を図る。また、前照灯には新幹線で初採用となるLEDライトを導入するほか、先頭部の青帯を“Supreme(スプリーム)”の「S」を表現したデザインとする。
インテリアデザインでは、グリーン車は「ゆとりある空間と個別感の演出」、普通車では「機能的で快適な空間」をコンセプトとし、機能性を考慮しつつ、くつろげる空間となるよう柔らかな曲面を採用する。側面パネルと一体化し、従来より拡大した空調吹出口や、座席の改良、普通車を含めた全座席へのコンセントの搭載により快適性を向上するほか、停車駅に接近すると荷棚の照度を上げる機能を有するLED照明、フルカラー液晶を採用した車内表示器により、機能性や利便性も向上させる。
このデザインを反映した「N700S確認試験車」は、2018年3月の完成を予定している。また量産車については、2020年度に投入する検討を進めている。