JR西日本と西日本電気システムは20日、電柱の建て替えに新技術を用いた車両を導入すると発表した。車両の名称は「電柱ハンドリング車」。
導入する電柱ハンドリング車は、JR西日本グループの西日本電気システムが、タダノと共同開発した保守用車両。電柱の建て替え作業で、電柱を吊り上げる現行の工法を用いず、アームで電柱を直接つかむ「ハンドリング技術」を採用し、安全性の向上や、工数の削減を図る。電柱建替車で、同技術を採り入れるのは国内で初。吊り金具の取り外しや取り付けなどの高所での作業が不要になるほか、他設備との接触範囲が狭まることで、電線を移設する必要もなくなるという。
JR西日本では、電柱ハンドリング車の導入にあたり、2017年10月に作業員の訓練を開始。訓練が終わり次第、在来線の電柱建て替え作業で、同車両の使用を始める。