JR東日本は28日、KDDIと共同で「第5世代移動通信システム」を使った実証実験を行うと発表した。
第5世代移動通信システム(5G)は、高速、大容量、低遅延、多接続を特徴とする次世代無線通信システム。両社は、同システムを鉄道サービスで活用するための実証実験として、列車走行中の高速・大容量通信、駅ホームでの電波の伝搬について検証する。列車走行中の実証実験では、在来線試験電車「MUE-Train」を使用。速い速度で走る列車内でも高速・大容量の通信ができるよう、電波の向きや、接続基地局を受信側の移動にあわせて変える技術を検証する。また、5Gの通信性能をチェックするため、先頭車両に4Kカメラを搭載し、高精細な映像を送信するほか、車内では8K映像のストリーミング受信を行う。
MUE-Trainでの実証実験は、2017年10月中旬から下旬にかけて実施。駅ホームでの電波の試験は、同10月下旬から11月上旬まで行う。