小田急電鉄は1日、東北沢~世田谷代田間の複々線化完成に伴うダイヤ改正の概要を発表した。
ダイヤ改正の実施時期は、2018年3月中旬。東北沢~世田谷代田間、登戸駅ホームなどでの工事完成により、代々木上原~登戸間の複々線が全面的に開通するのにあわせて、ダイヤを一新する。列車種別の変更点としては、平日朝の上りで、停車駅の少ない通勤急行を新宿~唐木田間に新たに設けるほか、東京メトロ千代田線に直通する通勤準急を新設。快速急行は、登戸駅を停車駅に加え、多摩線内での運転も始める。準急は、代々木上原~新宿間の運転をやめ、全列車を千代田線直通に変更。千歳船橋、祖師ヶ谷大蔵、狛江の3駅を停車駅に加える。多摩急行と、多摩線と千代田線方面とを直通する急行は廃止する。
種別の新設、変更をふまえ、平日朝の通勤時間帯では、千代田線直通列車を中心に現行より21本多い105本を運転。快速急行は25本増とするほか、通勤急行9本、通勤準急11本を新たに運転する。同社は、ラッシュピーク時1時間の平均混雑率を、現行の192パーセントから、150パーセント程度に低下させるとしている。また、同時間帯の上り列車の所要時間は、町田~新宿間で37分、小田急多摩センター~新宿間で40分とし、それぞれ最大12分、同14分短縮する。夕方・夜間の通勤時間帯では39本増発する。
ダイヤ改正ではこのほか、平日日中時間帯に、新宿~唐木田間を直通する急行と、向ヶ丘遊園~千代田線方面間での準急、土曜・休日に、北千住~片瀬江ノ島間を結ぶ特急「メトロえのしま号」をそれぞれ新設する。特急の停車駅の見直しも行い、向ヶ丘遊園駅、新松田駅の停車はとりやめる。始発列車の繰り上げ、終電の繰り下げなども行う。ダイヤ改正日は、決定次第、発表するとしている。