JRグループなどは15日、2018年春のダイヤ改正の概要を発表した。
車両面では、JR北海道の特急「北斗」が、キハ261系の増備に伴い、全列車が「スーパー北斗」に統一されるほか、老朽化が進むキハ183系0番台の置き換えも完了する。JR東日本では、特急「スーパーあずさ」で使用されるE351系が定期運転を終了し、同列車は新型車両E353系に統一される。またE351系の定期運転終了に伴い、「中央ライナー」は全列車がE257系での運転となる。八戸線では、12月より導入されているキハE130系への置き換えが完了し、同線でのキハ40系の定期運転が終了する。JR西日本では、225系5000番台の投入を進め、阪和線天王寺~日根野間の普通・快速の全列車が223系・225系での運転となる。JR貨物では、コキ100系列の投入を進め、コキ50000形の運転を終了する。
列車面では、JR東日本の総武本線などを走る快速「エアポート成田」の名称が廃止される。信越本線では、新潟~えちごトキめき鉄道新井間で運転されている快速列車を系統分割し、運転区間を新潟~直江津間などに短縮する。JR東海では、小田急電鉄との直通特急「あさぎり」の列車名を「ふじさん」に変更する。JR北海道では、釧網本線を走る快速「しれとこ」の列車名を「しれとこ摩周号」に変更する。JR西日本では、3月31日を最後に廃止される三江線の乗り納め需要に対応して、一部列車の運転区間を延長し、全線直通列車を1往復増発する。JR四国では、特急「南風」に接続する「南風リレー号」を、全列車を快速として運転するほか、「南風」との接続駅を丸亀駅、多度津駅に統一する。JR九州では、特急「有明」を上り1本に削減、特急「はやとの風」を臨時列車に変更するなど、利用客の少ない列車の運転を全体的に取りやめる。鹿児島本線では、「準快速」の名称を取りやめ、福間~博多間、博多~二日市間などで快速運転を行う「区間快速」を新設する。快速列車は、スペースワールド駅への停車を取りやめる。佐世保線では、特急「みどり」の早岐~佐世保間に限り、普通車自由席に普通運賃のみで乗車可能とする。
このほか、新幹線では、「のぞみ」の時速285キロ運転列車の増加、上越新幹線の両数変更などが行われる。新潟駅では、4月に在来線ホームが使用開始され、上越新幹線と羽越本線特急列車間の乗継が同一ホームでの接続となる。また、JR京都線(東海道本線)に「JR総持寺」駅、おおさか東線に「衣摺加美北」駅が開業するほか、4月には両毛線に「あしかがフラワーパーク」駅が開業。根室本線の羽帯駅は廃止する。
新ダイヤの施行日は、2018年3月17日(土)。同日、小田急電鉄と東京メトロ千代田線でもダイヤ改正が行われ、新型ロマンスカー「GSE」や、特急「モーニングウェイ」などが運転開始となる。